Gbm7 B7
という表記

 歌手の方が譜面を移調した時に、こういう表記になってしまう事があるんですよね。

 1つの理由に、ジャズの譜面はシャープは避けてフラットにした方が良い、という事があると思います。これは間違いではないです。まあ今の演奏家は何でもござれの方は結構いるかと思いますが、私のような古くさいタイプはフラットのほうが見やすいです。

 それでこういう表記になってしまうんですよね。
「言われたとおりにしたのに何が悪い?」
と言われそうですが。

 これは正確に言うと音楽的に間違っているのです。ほとんどの場合は、
F#m7 B7
にすべきです。

 説明すると、大抵この進行は II-V の事が多く、1度は E か Emで、どちらも2度の音は F#、という事です。
…これが難しくて分からない、という方もいるかと思いますが。

 私はエレクトーン出身で、ジャズの話ではないですが、 Gbm7 B7 という表記は見た事がありません。

 なので、この表記を最初に見た頃は「???」でした。

 もう慣れてしまいましたけどね。

 移調の際に、
Gbm7 B7、Gb7 B7、Gbm7b5 B7
になった時は、ほとんどの場合、
F#m7 B7、F#7 B7、F#m7b5 B7
に変えてもらったほうがいいかと思います。
通常はいいはずです。

 という事で Gbm7 B7 問題でした。

※後記
私はエレクトーン出身で、やはり子供の頃からこの表記を見た事がないのがかなり影響しているかもしれません。
コードは最初からジャズという方は、現場を先に経験してこの表記に慣れてしまうのかもしれません。




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