これは以前から思っていたのですが、コードの話です。
「曲は覚えて演奏したほうが良い。」
「曲によってコード進行が複数ある場合もある。」
これで起きる問題です。
でもこの問題は、逆に最近は起きないかもしれません。それは最後のほうで。
コード進行がいくつかパターンのある曲がありますよね。若干はいいのですが、かなり違うような曲です。それも「これが一般的」と決められないような曲です。思い付いたのが「Over
The Rainbow」です。
私は若い頃に東京のセッションで、ホストの方や参加者が譜面を使っていないのを見て、覚えるべきと理解して覚えるようにしました。それに昔はセッション譜面集なんてものはありませんでした。リアルブックは高くて持っている人もあまりいませんでした。
「Over The Rainbow」は、その頃インストのセッションでは演奏されていなかったと思います。少なくとも私は経験がないと思います。ほぼ歌のバックです。あとヴォーカルセッションでは頻繁に歌われました。
なのでこの曲は歌の譜面で覚えました。するとパターンがいくつかあるのです。どれも合っているので、私的には標準形というのはなく、個々で好きなコードでやればいい、と思っています。私は私で自分の好きなコードで作っています。
このような感じで、この曲にコード進行がいくつかある、というのを知っている方は、この曲を提示されるとちょっと困ってしまうと思います。それは大前提で「曲は覚えて演奏するもの」という方です。また世代的に私や私に近い方です。この曲だけではなく、他にもあるでしょう。
これで本来、話は終わりです。
で、少し前まではこうだったのですが、今、この問題が無くなりつつあります。
それは今のセッションでは、メンバー全員が黒本を使っている、または、メロディ奏者が黒本で他がスマホの iReal を使っている、という事が多いからです。これだと問題は起きません。いくつかのパターンの1つでやっているからです。黒本と
iReal のコードが大幅に違っている曲があれば別ですが。
なので、問題が起きない事が問題、という事なのですが…
ただ、素晴らしい若手は譜面を使っていません。それにアマチュアセッションの現場も環境で変わっていくものですので、この事については触れません。アマチュアさん同士で、これでやって楽しんでいるんだったら、何も問題はないです。
結論ですが、セッションで Over The Rainbow の提示は、本来、
「問題が起きる可能性が高い」
だったのが、最近は
「問題が起きなくなった」
という事になりました。