入院
2002年7月1日~9月4日(約2ヶ月)

入院の理由

 2002年3月30日に退院して自宅療養を続けていたのですが、3ヶ月後の7月に再び入院しました。入院の目的は白血球除去療法です。保険の関係で1回の入院で白血球除去は2クール(1クールは5回で、2クールは10回)までしか行う事が出来ません。それ以上行うと自費(1回約15万円)となります。ですので退院の理由は、入院中に2クール行なってしまい、それ以上の治療が何も出来ないので、また白血球除去を行うため、という事なのです。お約束どおり、3ヶ月後に白血球除去のために入院となりました。

 白血球除去療法は必ずしも入院する必要はなく、通院でも可能です。しかし、私の主治医が「通院だと危ないから」という理由で入院させられました。除去直後は白血球が少なくなっていて他の病気にかかる可能性があるからです。

白血球除去療法

 名前のとおり白血球を除去する療法です。潰瘍性大腸炎は、白血球が誤って自分の大腸を攻撃するようなので、白血球を取り除けば症状が治まるだろう、という考えです。約7割の人に効果があると言われています。

 実際は、血液を除去装置に通して白血球を取り除き、再び体に戻す、という事を行ないます。人工透析のようなものです。やり方が同じなので私は人工透析担当の方が行ないました。体のどこか2ヶ所に注射針より大きな針を刺し、片方から血液をとり、片方へ戻します。1回が約1時間、1週間に1回、5回(5週間)で1クールです。保険適用は1回の入院につき2クールまでのようで、全部で10回(10週間)となります。

 除去中の約1時間はベッドで寝ているだけです。針が普通の注射針より大きいので、刺す時が痛いですが、あとは何ともありません。本を読んだりテレビを見たり出来ます。

入院

 私はこの入院中は白血球除去しかやっていません。当初からその予定でした。ですので入院の必要はなかったと思うのですが、主治医がどうしても心配というので、仕方なく入院しました。確かに白血球除去後は白血球が少ない状態ですから、少々危険ではあるのですが、前回の入院の時に10回とも何ともなく、毎回翌朝に血液検査をして異常もなく、入院担当医も「入院の必要はないのでは?」と言っていましたが……

 除去の曜日は水曜日になりました。入院といっても週1回の1時間の除去以外は何もする事がありません。これが約2ヶ月。非常に時間の無駄です。そこで今回はノートパソコンを買って持って行く事にしました。それでも飽き飽きするのはわかっているので、必ず週末は外泊する事にしました。月に6泊まで外泊して良い事になっていたので、最大限利用する事にしました。1つの理由ですが、入院中は基本的に風呂に入れないのです。絶対に入れないわけではありませんが、週に2日、それも曜日や時間が決められているのです。そんなのに合わせるより、自宅の風呂に入ったほうがいいです。

 結局、毎週土曜日の午前中に自宅に帰り、月曜日か火曜日の夕方に病院に戻って水曜日に白血球除去、という生活を2ヶ月少々行ないました。

 除去の結果ですが……医者によるとあったらしいです。自分的には何も変わりませんでしたが。大腸自体の状態は前より良かったが、トイレ状態は変わらなかった、という結果でした。