ビタミンの脱学

 ビタミンを知らない人はいませんね。ビタミンAやビタミンB2などの名前もある程度は知っているでしょう。でもビタミンB2とB6の間ってないの?やビタミンFってないの?などの疑問はありませんか?
……ありませんね(^^;)

 ビタミンは現在13種類定義されているそうです。かつてアルファベットや添え字で多数のビタミンが命名されましたが、多くがビタミンでなかったり、他のビタミンと同じであったり、体内合成できるものであったりしました。

 このページは「かつてのビタミンは今?」がテーマです。各ビタミンの働きや多く含まれる食物などは他のページを探してください(^^;)

名称 なぜなくなったか
ビタミンA (レチノールなど)
ビタミンB1 (チアミン)
ビタミンB2 (リボフラビン、ビタミンG)
ビタミンB3 × ナイアシン(ニコチン酸)、ビタミンPp
ビタミンB4 × アルギニン、シスチン
ビタミンB5 × パントテン酸
ビタミンB6 (ピリドキシン)
ビタミンB7 × ビオチン、ビタミンH、ビタミンI
ビタミンB8 × エルガデニル酸(アデニル酸)
ビタミンB9 × 葉酸、ビタミンBc、ビタミンM
ビタミンB10 × 葉酸と他のビタミンB化合物との混合物、ビタミンR
ビタミンB11 × 葉酸類似化合物、ビタミンS
ビタミンB12 (コバラミン)
ビタミンB13 × オロト酸(オロチン酸)
ビタミンB14 × α-リポ酸、チオクト酸、ビタミンN
ビタミンB15 × バンガム酸(バンガミン酸)
ビタミンB16 × メチルメチオニンスルホニウム塩酸、キャベジン、ビタミンU
ビタミンB17 × アミグダリン
ビタミンBc × 葉酸、ビタミンB9、ビタミンM
ビタミンBh × イノシトール
ビタミンBp × コリン
ビタミンBt × カルニチン、ビタミンO
ビタミンBx × パラアミノ安息香酸(葉酸の部分構造)
ビタミンC (アスコルビン酸)
ビタミンD (エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール)
ビタミンE (トコフェロール、トコトリエノール)
ビタミンF × リノール酸などの必須脂肪酸
ビタミンG × リボフラビン、ビタミンB2
ビタミンH × ビオチン、ビタミンB7、ビタミンI
ビタミンI × 米糠の抽出物、ビタミンB7、ビタミンH
ビタミンJ × カテコール、フラビンまたはコリン
ビタミンK フィロキノン、メナキノンの2つのナフトキノン誘導体
ビタミンL1 × アントラニル酸
ビタミンL2 × アデニルチオメチルペントース
ビタミンM × 葉酸、ビタミンBc、ビタミンB9
ビタミンN × α-リポ酸、チオクト酸、ビタミンB14
ビタミンO × カルニチン、カルニチン
ビタミンP × クエルセチン、ヘスペリジン、ルチンなどのフラボノイド
ビタミンP4 × トロキセルチン
ビタミンPp × ナイアシン(ニコチン酸)、ビタミンB3
ビタミンQ × ユビキノン
ビタミンR × 葉酸と他のビタミンB化合物との混合物、ビタミンB10
ビタミンS × 葉酸類似化合物、ビタミンB11
ビタミンT × テゴチン
ビタミンU × 塩化メチルメチオニンスルホニウム、キャベジン
ビタミンV × ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
パントテン酸  
ナイアシン  
葉酸  
ビオチン  



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