発症
1993年7月

 1993年7月、下痢が始まりました。私の場合、下痢は通常であれば長くても1週間で治ります。しかし2週間経っても治りません。仕方なく会社の近くの病院へ行きました。医者からは「普通の下痢でしょう」と言われ、下痢止めをもらいました。しかしそれを飲んでも一向によくなりません。

 その数日後、血が出始めました。「これは何か大病に違いない」と思いました。前回の通院から1週間後に同じ病院へ行って症状を言うと、「最近、潰瘍性大腸炎という病気があって、その可能性もあります。検査してみましょう。」と。そんな病名は聞いた事がありません。早速「家庭の医学」を買って調べました。そこには「原因不明」「厚生省」「特定疾患」「難病」・・・何だかいや~な感じです。

 1週間後、大腸内視鏡検査をしました。自分の大腸をモニタで見させられながら「肛門から大腸の左側部分までがただれていますね。出血もしています。これは潰瘍性大腸炎ですね。」……ガーン!!まさか自分がこんな病気になろうとは。「入院できますか?」……ダメです。ピアノが弾けなくなってしまいます。

 通院にしてもらい、サラゾピリンという薬とプレドニンというステロイド剤を飲む事になりました。ステロイド剤でだんだん良くなり、少しずつ量が減り、無くなり、サラゾピリンだけになりました。症状は完全に治まりました。

 その後ですが、勤めていた会社を翌年の1994年1月で辞めた事もあり、症状もすっかり治まっていたので、病院にも行かなくなってしまいました。何せ自宅からその病院まで1時間もかかりましたから。

 結局、この病院では、大腸内視鏡検査を1回、注腸バリウム検査を1回、行ないました。

 ちなみにですが、私はこの検査は結構痛いです。全然痛くない人もいるようですが、痛すぎて検査中止になる人もいるようです。